昨年から話題になっているインフルエンザや春先の花粉症。薬で対処する方法もありますがそれ以前に大切なのがウイルスなどのバイ菌と戦える力を身に付けること。

そのために重要なのが「免疫力」です。免疫力が低下すれば病気にかかりやすく、回復しにくくなります。日頃から免疫力を上げる工夫をして、バイ菌に負けない体をつくりましょう。

私たちの免疫力

私たちは毎日たくさんのバイ菌と出会っていますが、多くの人は毎日を健康に過ごしています。それは私たちの免疫力が、バイ菌が体の中に入っていくのを気づかないうちに防いでくれているからです。

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食道や胃、腸などの消化管は常にバイ菌にさらされています。口から腸までは連続した環境となり、口から侵入したウイルスや病原菌は消化管まで容易に到達してしまいます。そのために消化管は特別な免疫システムをもっています。消化管の粘膜の表面は絨毛や繊毛といった細かい毛に覆われていますがこれは体に悪いものを少しでも早く外に追い出すための工夫なのです。

免疫力は年齢とともに低下します

さらにバイ菌と戦う白血球や好中球の働きも重要な役割を果します。しかしながら、この免疫力も年齢とともに低下していきます。免疫力のピークは20~30歳代。あまり意識しなくても免疫力が保てるのは10代後半~40代前半ぐらいまででしょう。

ということは、40代後半からは免疫を保つ工夫が必要ということです。今まで平気だったからと何もケアしないでいると、いろいろな不調を引き起こすことになります。実際、さまざまな体のトラブルは50歳くらいからグッと増えてきます。

免疫力が高いあいだは、体に少しぐらい不調があっても抑え込むことができますが、免疫力が落ちるとそれを防ぎきれなくなります。健康に50代以降を過ごすためにも免疫力を保つ努力をしましょう。

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そのために重要な要素のひとつにお口の健康があります。同じ50代でも歯周病が進行している人と健全なお口の環境を保っている人では免疫力に大きな違いがあります。

歯周病が進行している人は低い免疫力のために容易にバイ菌が口から消化管を通して全身に侵入するリスクが高まります。糖尿病を患っている人は多くの割合で進行性の歯周病である、との学会報告があります。