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顎関節症について

顎関節症について

あごを開けると痛い、あごが開きずらい、あごを開けるとき音がする、これらの症状を顎関節症といいます。あごの関節の動きが悪い場合や下顎が三次元的にずれることで起きる病気です。

顎の局所的な症状の他に頭痛、肩こり、めまい、腰痛などの諸症状も関連する場合があります。 

顎関節症の原因としては次の4つの事が考えられます。

(1)顎の筋肉に問題のあるもの
(2)顎の周囲の靭帯に問題のあるもの
(3)顎の関節円板といわれる組織に問題のあるもの
(4)かみぐせが原因で片方の顎の運動に偏り、顎の位置が偏位している場合

つつみ歯科医院では診断の結果、3種類の装置を状態によって使い分けて顎の動きをよくしていきます。

これが顎の関節です。かみ癖が極端な力で片方に偏ると顎の動きのバランスに微妙なずれが生じ痛みなどの症状が発生します。

開口時.gif

関節の解剖

つつみ歯科医院では東京医科歯科大学客員准教授石幡伸雄先生から指導を受けた 小さなプラスチックを患者さんのお口に装着して特殊な顎の運動や唇の周囲の筋肉ストレッチを応用した治療法を採用しています。

かみ合わせの調整のために歯を削ることがない優しい治療法です。

顎関節症の治療はその下顎の偏位を正常な位置へ誘導することが重要です。

CIMG0006-1.jpg  CIMG0009-2.jpg

石幡伸雄先生の著書「顎関節症はなおせます」 

 

(1)あごを開ける時に痛みがある方の歯の一部に装着するミニ・スプリントです。1日1時間位装着して、顎の運動や唇の周囲筋のストレッチをしてもらいます。下の写真では犬歯の奥の第一小臼歯に装着しています。1週間位で正常な状態へ回復します。(その日のうちに回復することもあります)

ミニ・スプリント ミニ・スプリント

(2)開口障害で指1本半の幅しか開口できない方。→顎の特殊運動やストレッチで→直ぐに3本の指の幅まで開口できるようになりました。

指1本半の幅しか開口できない

口が開くようになった

(指示とおりに顎の運動)

(3) レーザー治療との併用療法

顎関節付近にレーザー照射をして回復を促進させます。

レーザー照射写真.png

顎関節症患者さんの声

平成22年2月1日につつみ歯科医院へ初診来院された患者さん(26歳女性)の症例報告です。

一ヶ月前からお口を開ける時に疼痛が出現し、食事に不自由を感じていたようでした。

インターネットで「顎関節症」を検索して、このHPにアクセスしてから当院へ来院されました。

初診の診断では最大開口でも指1本半の幅で痛みを感じ、それ以上には開けることが不可能な状態でした。X線撮影診断では顎関節に形態異常は認められません。顎関節に聴診器をあてると左側の顎関節に開口時の雑音がありました。

そこで開口時の特殊な運動、ストレッチをしていただき、更にそれを補助する小さなスプリントを作成しました。その時点でかなりお口を開けることが出来るようになりました。その後の1週間、お家で就寝前の1時間程、このミニスプリントをお口に装着して特殊運動ストレッチをしていただきました。

2月8日に2回目に再診来院された時には、普通に開口できるようになっていました。後はもしも症状が再発した場合は来ていただくように、とお話して終了しました。

開口障害11.jpg

2月1日初診時、これ以上に開口すると疼痛がある状態。

開口障害22.jpg

2月8日再診時、普通に開口できる状態。

 

患者さん(A,Mさん26歳)にこの『顎関節治療』について感想文を書いていただきました。

『顎関節治療』について感想

顎関節症が原因と推測された頭痛・肩こりが改善された例

33歳女性 (職業:教師)

症状: 顎の痛み・頭痛・肩こり

倉石正面-1.jpg

平成22年9月に右顎関節の痛みと肩こり、頭痛を訴えて初診来院されました。その時は右上の小臼歯にミニスプリントを装着した顎の運動をしてもらい、症状は消失しました。

その後12月末に今度は起床時に両側の顎が痛み、頭痛、肩こりの症状が出たため再度来院されました。

診断の結果、就寝時に両側の奥歯を強く噛みしめている可能性・咀嚼の時に右側に噛み癖があり、顎関節の動きが悪くなっている可能性があると判断しました。そこで今回は就寝時に奥歯の荷重負担を避ける目的のマウスピースを作成し、装着してもらいました。日中は指示した通りに顎の運動をしてもらった結果、それらの症状は消失しました。

倉石正面スプリント-1.jpg 倉石スプリント2-1.jpg

(奥歯の荷重負担を避ける前歯部分のマウスピース)

痛みの消失などは写真で反映できないので実際に症状が改善された様子を書いていただきました。

症状の経過

 

倉石1.jpg

 

倉石2.jpg

感想:

倉石3.jpg

 

倉石4.jpg  

石幡伸雄先生の顎関節症講演会 (H21.7.4)

今回は顎関節症の治療に造詣の深い東京医科歯科大学客員准教授の石幡伸雄先生の講演会があり「顎関節症」について会員一同で勉強しました。

顎関節症といえば大変複雑な病因があり臨床現場でも対応に苦慮する部門です。

石幡先生は永年の研究から「顎の関節と運動の関係」に「かみ癖」という病因を探し出しました。

そのかみ癖を「特殊な顎の運動」と「周囲筋の運動・ストレッチ」によって改善させ、「顎関節症」の症状を消失させるという画期的な取り組み方を実技指導を交えて示唆されました。

この方法は患者さんにとってもご自分の歯を大量に削ることなく、優しい治療法といえます。

まさに「目からうろこが・・・」大変充実した勉強会でした。

石幡先生.png

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